チームでつくる、感動経営のレシピ(21)『10年前の自分に、何と声をかけますか?』

10年前の自分に会ってきました。

長男は生まれつき、ハンディをもっています。
その息子がまだ幼いころ、4年間、毎日通った特別支援学校の隣にある公園。
その場所にふとたたずんでみた時、思いがけず、涙があふれてきました。

もくじ

渦中にいる時にはわからないこと

この公園で、子供たちが療育を受けている間に、
仲良しママ友達と缶コーヒーを飲みながら。
あるいは放課後、子供たちを遊ばせながら。

いっぱい話をしたし、いっぱい笑ったし、
いっぱい泣いた場所でした。

当時は何もかもが不安で、何もかもに一生懸命で、
自分のことなどまったく考えられなくて、
言うこときかない息子に困って、
イライラしている自分が嫌で、
なのにそんな自分から逃げ出すこともできなくて。

本当につらい毎日でした。

今思えば、楽しいこともたくさんあったはずなのですけれど。

視点を変えた質問

「ここに、10年前のあなたが座っているとしたら、今のあなたは何と声をかける?」と、一緒にいた人に、ふいに質問されました。

でてきた答えは、「よくがんばっているね。絶対だいじょうぶ。絶対だいじょうぶだからね。」

今、目の前で、若いお母さんが、もし心細そうにしていたら、
わたしは、そう、声をかけるのだな、と思いました。

だとしたら、これからのわたしの10年。

どうなのでしょうね。

「絶対だいじょうぶ。」

10年後のわたしは、きっと今のわたしにそう言うような気がします。

「絶対だいじょうぶだからね。」過去にタイムスリップした時間は、
わたしに未来も少し見せてくれたようでした。

心に寄り添うための対話


今がんばっている最中のあなた。

10年前の自分がそこに座っているとしたら、
その自分になんと声をかけますか?

もしくはそばに、歯を食いしばってがんばっている人がいるあなた。

その方の心に寄り添うとしたら、
どんな言葉をかけることができそうですか?

チームでがんばるために、チームメンバーとも、
ご自身とも、じっくり対話する時間がとれたらいいですね。

これからあわただしい時期にはいっていきます。

こういう時こそ、少しの時間でもいいので立ち止まって、
対話してみていただけたらと思います。


【感動経営のための質問】

「10年前の自分になんと声をかけますか?」

[                        ]

この質問を、ぜひご自身に問いかけてみてください。
何か気づいたことがあれば、是非、行動にしてみてください。
気づくことも大事ですが、行動することがもっと大事です。