チームでつくる、感動経営のレシピ(8)『あたりまえ、なんて、何もない。』

社員旅行にいきました。行き先は、宮城県・気仙沼でした。

もくじ

今の私にできること

朝一番の飛行機で仙台に飛び、レンタカーに分乗して気仙沼へ。

テレビでよくみた防災対策庁舎。町のど真ん中に打ち上げられたままの第十八共得丸。

シャッターをきっていいのか、随分ためらわれましたが、今のわたしにできること。それはこの出来事を風化させずに、忘れずにいること。そう思って、最小限を写真におさめ、少しずつSNSでお伝えしました。

未来が描けない

宿泊したホテルの社長様が、当時の写真を見せてくださいました。

お話いただく中で、当時の様子もさることながら、一番胸にささったのが、「5年後、10年後なんてえがけない。今日、明日を精一杯生きることしか、今は頭にないのです。」という言葉でした。

わたし達は、会社の中期計画、長期計画をすえ、ビジョンを掲げ、個人の未来地図も描き、夢を語り、それが当たり前のように、あるいは意識すらせずに過ごしているかもしれません。

でも今日、明日を精一杯生きることしかできないでいる方々が、同じ日本にたくさんいらっしゃる。そんなことを思うと、胸がしめつけられるような想いがします。

当たり前なんて、なに一つ、ないのかもしれない

ここにこうしていられること。

仲間と一緒に仕事ができること。

帰る家があること。

朝、目が覚めること。

あたたかいご飯が食べれること。

水道からお湯がでること。

それら何ひとつ、当たり前のことなどないのだと、改めて感じました。

自分達の利益とか、損得ではなく、人として、お客様をお守りするために、お伝えしていかないといけないことがある。参加したメンバーは、皆それぞれに、自分の使命や、ありかたを自らに問う旅になったと思います。

記憶に。

家の土台しか残っていないどなたかの敷地の一角に、コスモスの花がゆれていました。色彩を失ったかのようにみえるその土地に、それでも健気に花を咲かせてゆれているコスモス。このおうちの持ち主の方が、またここでコスモスを見れるようになったらいいな。そんなことを思いました。

 

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


【感動経営のための質問】

あたりまえ、と思っていることは何ですか?

[                                 ]

答えはいくつでもかまいません。

出てきた答えに対して、是非一度、感謝の言葉をかけてみてください。