チームでつくる、感動経営のレシピ(2)『しごと、とは』

先日、ある方のトーク&ライブを主催しました。その方は、ガンで余命2年を宣告されてからその後12年。力強く、ユーモアをもって人生を歩んでおられる方です。彼の生き様を一人でも多くの方に知ってもらいたい。そうすることで、身近な誰かがガンといわれたときに、「だいじょうぶ」と言える人を一人でも増やしたい。そんな気持ちで主催しました。

もくじ

目的を見失うと、動けなくなる。

しかし、イベントが近づいてくるにつれ、集客状況が気になり始めて、心がざわつきました。イベント主催の目的を見失いかけたのです。「何のためにそれをしているんだっけ?」その問いが、わたしの目を覚ましてくれました。わたしが実現したいのは、ライブ満席や、収益という”数”ではなく、彼のマインドが広がるという”質”。その原点に戻ることができてやっと、また想いを伝えていくことができるようになりました。

あなたのしている“しごと”の目的は?

わたしたちは“しごと”をしています。それはもしかして、

*誰かにつかえるための仕事?

*誰かの何かのきっかけをつくる始事?

*誰かの何かをささえる支事?

*あなたの志を具体的にする志事?

*あなたの想いを表現する詩事?

どんなしごとをしていきたいか、どんな風にしごとをしていきたいか、考えてみたことはありますか。いくら稼いだかが大事なこともある。どんなものを生み出したかが重要なこともある。どれだけ目立ったかが大切なこともあるかもしれない。でも、あなたがしごとを通して実現したいことは何でしょう。しごと、の先に、何を実現したいと思っているのか、一度考えてみるのもいいのではないでしょうか。

仕事を通して実現していきたいこと

わたしはそのライブで、会場にきてくださったお客様から、「しばらくひきこもっていたけれど、何ヶ月ぶりかに外出をし、そして声をだして笑った」と聴きました。また、「今日は家に帰って、大事なパートナーをしっかり抱きしめようと思う」というお声もいただきました。それを聴いたとき、このしごとをして良かったと心から思いました。誰かの心にあたたかな灯りがともること。わたしがしごとを通してしたいことは、きっとそういうことです。

チームをつくっていくプロセスの中でも、誰かの心に灯りがともること。それを大事に毎日を過ごしています。


【感動経営のための質問】

あなたが“しごと“を通して実現したいことは何ですか?

[                                 ]

この質問を、ぜひご自身に対して投げかけてみてください。

また、皆さまの組織の仲間にも投げかけてみてはいかがでしょうか?この質問への答えが、皆さまの会社の理念やミッションと深くかかわるかたちで実現できれば、強くて優しい会社になっていきそうですね。