
もくじ
学びも場では笑ってはいけない?
先日、あるリーダー研修の講師を務めました。
10時~17時という長丁場。ご参加者は、これから後輩たちを指導していく立場にある若いリーダー候補生や、女性部下ばかりを抱えていて、どうチームをまとめていけばいいか悩んでおられるリーダー。
営業の一線は退いたものの、内勤としていかに部を盛りたてていくかが課題だという年配のリーダーなど、男性ばかり12名の参加でした。
課題はそれぞれですが、参加した理由は、会社や上司の指示ということで、半ば強制的に集まられたようです。様々な場へ講師として招いていただきますが、男性ばかり、というのは考えてみると初めてだったかもしれません。
場が、固い固い。笑ってはいけない、と思っておられるのでしょうか。雰囲気を和ますことができないまま、自分の力不足を感じながらのランチタイムとなりました。
その時、同行してくれていた男性スタッフが教えてくれました。「彼らは、笑ってないけれど、すごく学んでいるよ。」と。
笑っていないからといって、楽しくないわけではないようで・・・。
その固い空気をほぐすのに、いつもより余分に時間がかかりました。
女性の笑い声、笑顔の偉大さを、改めて痛感しました。と同時に、男性は、笑っているから、笑顔でいるから、心に響いているとは限らなくて、動かない表情のまま、気づきを書く時間になると、制限時間いっぱいをつかって、多くのことを書き出してくださっていたので、男性スタッフの言う通りなのかもしれないなと思いました。
感想には、楽しく学べた。多くを気づけた。感動した。来てよかったという言葉が並びました。
とても嬉しい言葉が並んでいましたが、欲を言うなら、楽しかったなら、笑おうよ。感動したなら表情に出そうよ。来てよかったならそう伝えてよ。
仕事でも、学びの場でも、笑って、表情豊かに、思っていることを伝えたらいいのに、と思いました。
リーダーの大切な資質
結局、コミュニケーションで悩まれている方が大半でした。
ならばなおさら、表情をやわらかくして、思ったことは言葉にして、伝えてみたらいいのにと思います。
そういう雰囲気の人には、まわりの人たちも頼りたくなったり、相談したくなったり、喜ばせたくなったりすると思います。
それがリーダーの、大切な資質の一つではないかと思った一日です。
【感動経営のための質問】
「伝えたいことを、伝えていますか?」
この質問を、ぜひご自身に問いかけてみてください。何か気づいたことがあれば、是非、行動にしてみてください。気づくことも大事ですが、行動することがもっと大事です。